ナチュラルリリースの徒然帖

山陰・鳥取・境港の情報を発信している釣り人です。最近は日々の徒然記がメインになっています。

【第11投目】知ってるようで知らない!?ナイロンとフロロの違い(体感による違い)

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こんばんは。管理人(@y_nax_tw)です。

釣りにまつわるエトセトラ【第9投目】【第10投目】で、数字を交えながらナイロンとフロロの違いについてみてみました。

今回は、【第10投目】で行った実験の中で、数字に表れなかったナイロンとフロロの違いをまとめてみます。

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耐摩耗性テストの実験結果は↑こちらです。

 

ラインの切れ方の特徴

前回は、ナイロンとフロロのスレ耐性についての実験結果を掲載しました。

何度も何度もラインを擦り切る中で、ラインの切れ方が違うことがわかりました。

ラインの切れ方の違いについて、大きく分けると3つのグループに分けることができます。

1 バーマックス磯・ソルトマックス(①)

2 GT-Rウルトラ・耐摩耗ショックリーダー(②)

3 グランドマックスショックリーダー(③)

以下では、この切れ方の特徴について説明します。

 

①グループ

バーマックス磯とソルトマックス。この二つのラインは、いずれもナイロンです。

ナイロンは、擦っていると10往復目くらいからラインがブツブツに傷ついてきて、文字どおり「見た目がザラザラ、ブツブツ、ギチギチになっている」というような状態になります。

見た目が「あぁ~もうヤバい!」って感じになってきます。

しかし、ここから少し粘りを見せます。「あぁ~もうヤバい!」くらいのところから、少し粘ります。

特に、(前回の実験における)イメージ①の角度で擦っている場合には、思いの外粘ります。

このグループのラインは、サンドペーパーで擦れるのに「耐える」というよりは、サンドペーパーのうえを「滑る」というイメージの方が合っています。

なお、ソルトマックスの根ズレの断面は、バーマックス磯の断面よりも、②グループの断面に近いのです。しかし、②グループほどライン表面の保持は良くないです。根擦れ断面の見た目は②グループ寄りなのですが、バーマックス磯くらい早く傷つきます。

ソルトマックスは①と②両方の特徴を持つラインです。

 

②グループ

GTRウルトラと耐摩耗ショックリーダー。この二つもナイロンですが、この二つは①グループとは全く異なるスレ方・切れ方をします。

なによりも特徴的なのは、見た目として、ラインの表面がまったくザラザラ、ブツブツ、ギチギチになりません。

①グループよりも、はるかにサンドペーパーのうえを「滑る」という感じです。

スレ方としては、木の表面をカンナで薄~く薄~く薄~く薄~く削っていくようなイメージで、ラインが擦り減っていくという感じになります。傷つくというより擦り減るというイメージです。

そして、極限まで薄くしたところで、プツっと切れました。

ライン表面がなかなか傷つかないことと、薄く薄く薄く薄くなってもなかなか切れないので、擦って切るのはかなり大変でした。

本当に苦労しましたよ、この二つは。

 

③グループ

グランドマックスショックリーダー。これだけはフロロです。フロロのスレ方・切れ方は上記①②のグループのいずれとも異なります。

ラインを擦っている時の感触は、サンドペーパーに対して「滑る」のではなく「耐える」というイメージそのもの。

ものすごい音がしますよ、このライン。「ギ~ギ~」って。

擦っているうちに、ラインの表面が指のササクレのように小さく薄く剥がれてきます。あるいは、髪の毛の枝毛のような感じで剥がれてきます

ただし、バーマックス磯のように分かりやすくブツブツになるわけでありません。

なので、ラインの表面だけ見ていると、「おっ!フロロは傷つきが少ないな!」と期待してしまいます。

しかし、見た目はそれほど傷ついていないように見えるのに、ある瞬間に突然「プチっ!!」と切れます。

管理人も、「えっ!?」て思うことが数回ありました。

フロロは、表面のザラつきが少ないので、切れるタイミングがわかりにくいです。

 

 

 

スレの角度による違い

次に管理人が気になったのが、ラインの擦れる角度を鋭角にした場合(実験イメージ②)、結果にどう影響するのか。

 

①グループ

実験イメージ①のような角度でラインを擦った場合、①グループのラインたちはサンド―ペーパーのうえを快適に滑っていくので、思ったほど簡単には切れませんでした。

ところが、実験イメージ②のような角度でラインを擦った場合、ラインから「うぬぬぬぬ・・・」と聞こえてきそうなくらい「スレてる」感が伝わってきます

結果一覧表からもわかるとおり、実験イメージ①の場合と比べると、ラインが切れるまでの往復回数がずいぶん少なくなりました。

 

②グループ

このグループのラインは、どれだけラインの接触角度をキツくしてもサンドペーパーのうえを「滑って」いきます。

しかし、見えない傷は意外に深く、ラインが切れるまでの往復回数もずいぶん減ってしまいました。

とはいえ、この二つはぶっちぎりで切れにくいんですけどね。

 

③グループ

特筆すべきはフロロです。

スレ角度をキツくしても、思った以上に耐えてくれます。

①グループと比べても、スレ耐性(ラインが切れるまでの往復回数)の落ち込み具合が少ないです。

まさに「フロロがスレに強い」と言われる由縁かもしれません

 

 

 

製品差による違い

ここまで説明してくると、「②グループ圧倒的ぢゃん!」って感じになりそうです。

いや、確かに、耐摩耗性だけでいえば圧倒的でした。他のラインと比較にならないくらい圧倒的でした。

 

GT-R ULTRAと耐摩耗ショックリーダー

しかし、実はこれにはカラクリがあります。

実はこの二つのライン、そもそも製品の売りが「耐摩耗性」なんです。

耐摩耗性特化型ナイロンラインです。

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特に、「耐摩耗SHOCK LEADER」なんて、商品名に「耐摩耗」を入れるくらい自信満々ですよ。

むしろ、スレに強くないと広告がウソになるようなラインたちなのです。

 

Grandmax SHOCK LEADER

これら二つの商品対して、グランドマックスショックリーダーは、引張強力を売りにしたフロロです。

【第9投目】で記載したとおり、フロロはナイロンよりわずかに引張強力が劣ります。

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そこで、グランドマックスは、「フロロなのにナイロンより引張強力の強いライン」を目指し、さらには、一般的なナイロンを遥かに凌ぐ引張強力のあるフロロになっています。

したがって、グランドマックスは、GTRウルトラや耐摩耗ショックリーダーと目指している方向が全然違います

 

その他のライン

①グループのラインたちは、良くも悪くも「普通のナイロン」でした。

SALT MAXには一応「特殊耐摩耗コーティング」と書いてはあるのですが、GT-Rウルトラや耐摩耗ショックリーダーとは根本的にベツモノです(根ズレの断面は似ているのですが)。

ただし、SALT MAXだけは太さが5号相当のラインですが、フロロ6号相当と同程度の根ズレ耐性ということを考慮すると、やはりけっこう耐摩耗性はあります。

 

 

 

GTR ULTRAと耐摩耗ショックリーダーの欠点

結果だけをみると圧倒的に見えるGT-Rウルトラと耐摩耗ショックリーダーですが、この二つのラインにも欠点はあります。

 

GTR ULTRAの欠点

このラインの欠点は、なんと言ってもダークグリーンのラインカラーではないでしょうか(笑)

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GT-Rウルトラのラインカラー

メインライン用だからなのか、詳しい理由はわからないのですが、GT-Rウルトラのラインカラーってダークグリーンなんです。

このカラーが、感覚的に「魚に見切られる」と思う人は少なくないと思います。

ただし、サンヨーナイロンは自信をもってこのカラーにしていると思うので、このカラーだから見切られやすいってことはないと思いますけどね。

余談ですが、主にシーバスのナイトゲームがメインの管理人は、耐摩耗云々ではなく、このラインカラーに一目惚れをして「これ、見えにくそうでいいじゃん!」って感じでこのラインを購入し、以来愛用しています。

 

耐摩耗ショックリーダーの欠点

このリーダーの一番の欠点は、ナイロンなのに意外と「硬い」というところではないでしょうか。

ラインの硬さ・扱いにくさでいえば、

フロロ > 耐摩耗ショックリーダー > ナイロン

という感じになると思います。

同号数のフロロほどではありませんが、思った以上に硬いです。

ちなみに、GT-Rウルトラは、普通のナイロンと同じように扱いやすいです。なので、管理人の今一番の疑問としては、「GT-Rウルトラと耐摩耗ショックリーダーって素材的に何が違うの?」ということです。

スレ方が極めて似ているこの二つのラインなのに、なぜ硬さに違いがあるのか不思議です。

 

 

 

まとめ

今回の実験では、上記のとおり、数字以上に興味深いことを体感することができました。

以下は、管理人が今回の実験で気付いた点です。

①ナイロンとフロロは切れ方が全然違う。

②ナイロン同士であっても切れ方が全然違うものがある。

③フロロ万歳!というほどナイロンと比べてフロロはスレに強くない。というより、思っている以上にナイロンは滑るから傷つかない。

④しかしフロロは、どんな角度で擦ってもスレ耐性を発揮する。ナイロンは、擦れる角度が変わるとフロロと同じくらいまで(またはフロロ以下まで)スレ耐性が低下する。

⑤極論だけど、#150のサンドペーパーに30往復も擦りつけて切れないのなら、ぶっちゃけナイロンもフロロもだいたいのスレには耐えるだろう。実釣での耐摩耗性はほとんど違いはないレベル(だと管理人は思う)。

 

 

 

注意点

今回の実験結果は、ナイロンおよびフロロの耐摩耗性を、個人的に保証するものではありませんので悪しからず。

あと、一般的なナイロンは、ラインが痛んできているのが目で見て明らかです。これに対して、フロロは触らないと痛みがわかりにくいです。

しかも、フロロは、触ってみて「まだイケるかも!」と思っても、案外あっさり切れることがあります。

なので、ナイロンと比べると、フロロはリーダー交換の目安が非常にわかりづらいです。ちょっとでも気になったら、気になった箇所を切って結び直すか、リーダー交換した方が無難だと思います。

 

 

 

管理人からのお願い

管理人のナイロン:フロロの使用率は、9:1か8:2くらいでナイロンを多用します。

したがって、今回の実験に使ったフロロは、管理人がネットサーフィンをして「お、これ強いかも!?」と勝手に思ったグランドマックスを実験対象としただけです。

そのくらい、フロロ製品について疎いです。

もし、フロロをよく使われる方で、「これも実験してみてくれ!」という製品があれば、是非、コメントからお願い致します。

直ちに実験に取り組むことはできないと思いますが、今後の実験の対象に加えるかどうか最優先で検討致します。

今後も、他の製品で実験を続けていきたいので、ご協力お願い致します。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。