ナチュラルリリースの徒然帖

山陰・鳥取・境港の情報を発信している釣り人です。最近は日々の徒然記がメインになっています。

【第9投目】知ってるようで知らない!?ナイロンとフロロの違い(引張強力について)

f:id:y-nax:20190411091047j:plain

こんばんは。管理人(@y_nax_tw)です。

釣りにまつわるエトセトラ【第9投目】です。

今回は、アングラーの皆さんが知ってるようで知らないナイロンラインとフロロラインの違いについて考えます。

ちなみに、今回のテーマは、【第10投目】とセットになっていますので、興味のある方は、【第10投目】の記事も読んでみて下さい。

 

ナイロンとフロロについて

ナイロンラインとは

ナイロンラインとは、ポリアミド合成樹脂繊維でできた単糸構造の釣糸のことです(私には小難しいことはわかりませんので、これ以上触れないで下さい)。

ナイロンモノフィラメントって呼んだりもします。

 

フロロラインとは

フロロラインとはポリフッ化ビニリデン(フッ素系樹脂繊維)でできた単糸構造の釣糸のことです。

フロロカーボンと呼んだりもします。ちなみに、フロロラインもモノフィラメント(単糸構造)です。

 

 

ナイロンの特性

メリット

しなやか

扱いやすい

引張強力に優れている

価格が安い

 

デメリット

水に浸かっていると吸水してフニャフニャになる

伸びる(感度が悪い。しかし、メリットでもある。)

 

 

フロロの特性

メリット

伸びが少ない(感度が良い)

吸水しない

 

デメリット

硬い 太い

扱いにくい

引張強力がナイロンよりわずかに劣る

やや高価

 

 

ラインの「強度」とは

フロロの特性(デメリット)を読んで「あれ?」と思われた方。

釣り業界には「ナイロンよりフロロの方が強度が強い」という考え方が存在しているからです。

そこで、今回はラインの「強度」について考えます。

 

引張強力

アングラーが言うところのラインの「強度」や「強さ」には、2つの意味があります。

1つは、「引張強力」です。

ラインに荷重をかけた時にどの程度の負荷で切れるかということです。

 

耐摩耗性

2つめは、「耐摩耗性」です。

ラインを硬いものやザラザラしたものに擦った時にどの程度耐えられるかです。

この、耐摩耗性については、数字的に測定しづらいので、管理人が実験しました。

詳細につきましては、釣りにまつわるエトセトラ【第10投目】で掲載いたします。

 

 

ラインの表記について

釣糸の表記には、大きく分けて2種類の表記方法があります。 

号数表記

これは「〇〇号」という表記方法。「3号」「5号」「10号」など。

この表記方法はラインの「太さ」を表しています。

2010年にナイロンとフロロの統一規格ができて、基本的には同号数のラインであればナイロンもフロロも同じ太さです。

統一規格についての詳細はこちらです(YGKよつあみHPより)

 

ポンド(lbs)表記(ポンドクラスライン)

もう一つの表記方法として「〇〇lbs(ポンド)」という表記方法があります。「16lbs」「20lbs」など。

この表記方法はラインの「引張強力」を表しています。 

たとえば、「20lbs」表記のラインの場合、20lbs未満(以下かな?)の荷重で切れるラインであることを表しています。

 

号数表記とポンド表記の併記

ラインのなかには「5号(20lbs換算)」みたいな表記があることがあります。

これは、どう理解すべきか?

この場合は号数表記であって、ポンドクラスの()内は参考値です。(つまり、太さは正確。引張強力はおおよそ。)

 

逆に、「20lbs(5号相当)」みたいな表記があることもあります。

この場合は、20lbs未満の荷重で切れるラインであり、太さは5号くらい(おおよそ0.370mm)という意味で、太さについては参考値です。

 

イレギュラーな例

f:id:y-nax:20190410124829j:plain

写真左のシーガーグランドマックスショックリーダー(クレハ)は、「28lb(6号)」という表記です。

この場合、28lbs未満で切れるラインで、太さは6号相当ということでしょうか?

 

答えは、×です。

 

このラインの場合、ポンド表記の部分に「標準直線強力」という表記があります。これが曲者です。

「標準直線強力」とは何を意味するのか?

クレハの説明によれば、「標準直線強力とは実強力のことをいい、号数に対する実測直線強力の平均値」だそうです(よくわからない)。

平たく言えば、このラインは号数基準です。

ポンド表記は「28lbs未満で切れる」という意味ではなく、「それを超える荷重に耐えることもあれば、それ未満で切れることもある。その平均値が28lbsです。」という意味っぽいです(違ってたらごめんなさい)。

 

 

ナイロンとフロロの引張強力の違い

ちょっと話が逸れました。

では、「20lbs」表記のナイロンとフロロではどちらが引張強力が強いか?

 

答えは、同じです。

 

どちらも、20lbs未満の荷重で切れます。当たり前の話です。

では、フロロの特性(デメリット)で述べた「引張強力がナイロンよりわずかに劣る」というのはどういうことか?

 

フロロは太い(原則)

実は、同じポンド表記のラインであれば、一般的にナイロンよりフロロの方が太いんです。

 

たとえば、東レの「トラウト リアルファイター」というシリーズ。ラインナップにナイロンとフロロがあります。しかし、同じ3lbsのラインを比べると、各ラインの太さは次のとおりです。

ナイロン=0.117mm

フロロ=0.134mm

 

また、サンラインの「トラウティストエリア」というシリーズ。これもラインナップにナイロンとフロロがありますが、同じ3lbsのラインを比べると、各ラインの太さは異なります。

ナイロン=0.6号相当

フロロ=0.7号相当

 

これはなぜか?

 

一般的に、フロロをナイロンと同じ太さにしてしまうと、ナイロンと同じ引張強力が保てないんです。

たとえば、トラウトリアルファイターのフロロ素材で0.117mmのラインを作るとした場合、引張強度が2.5lbsとか2lbsになってしまうということです(たとえ話です)。

 

強いフロロもある(例外)

上記は一般論ですが、フロロカーボンの中には引張強力を売りにしたラインもあります。

たとえば、先ほど紹介したシーガーグランドマックスショックリーダー(クレハ)です。

6号の太さのラインであれば、だいたいの製品はナイロンもフロロも22lbs相当のラインが多いです。

そんな中で、このグランドマックスは、28lbsの荷重でも切れない場合があるわけです。

つまり、引張強力の強いフロロカーボンです(さすがクレハ!)。

ちなみに余談ですが、フロロカーボンのラインを原料から作っているのは、日本ではクレハだけです。

したがって、管理人的には「フロロといえばクレハ」というイメージがあります。

 

 

まとめ

ラインの強度、強さには二種類ある。

引張強力耐摩耗性

引張強力は、わずかにナイロンが強い。ただし、製品によっては引張強力の極端に強いフロロもある。

耐摩耗性については【第10投目】を参照。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。