ナチュラルリリースの徒然帖

山陰・鳥取・境港の情報を発信している釣り人です。最近は日々の徒然記がメインになっています。

スズキはスズキ目スズキ科ではないらしい


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デカルトは言ったそうです。

 

我思う。故に我在り。

 

と。あまりにも有名な命題です。ですが、意味はそれほど覚えていない人の方が多いかもしれません。

私は哲学専攻ではないので不十分な説明になるのは目に見えていますが、ザックリと意味を。

 

かつて、デカルト氏は、この世のあらゆるものに疑いの目を向けたそうです。

「あのイヌは、本当にイヌなのか?ネコではないのか?」

「1+1=2は正しいのか?」「1は0より本当に大きいのか?」

「ここは本当にフランスなのか?」

ありとあらゆるものを疑ったそうです。すると、この世のあらゆるものが虚偽であると思うようになったようです。

疑って、疑って、疑って…

ところが、ある日デカルト氏は、あらゆるものを疑ってみても、どうしても疑うことのできない事実を発見してしまいました。

 

あらゆるものを疑っている自分が存在している。」と。

 

そうです、デカルト氏はあらゆるものを疑った結果、どうしても疑うことのできない事実(=あらゆるものを疑っている自分が存在していること)を発見してしまったのです。

 

 

物事を疑うと、今まで当たり前だと思っていたことが思わぬ形でひっくり返されることがあります。

今日、境港市の図書館に置いてあった「Fishing Cafe」というシマノがプロデュースしている雑誌を読みました。その中に、興味深い記載を発見しました。

 

「スズキもヒラスズキも、現在ではスズキ科から外れており、どの科に属するかについては見解が混沌としている。」

 

正直、スズキがスズキ目スズキ科じゃないなんて考えたこともありませんでした。

理由については書かれていませんでしたが、その学者が伝えたかったのは、「とにかくスズキは興味深い魚である」ということのようでした。

ちなみに、【有明スズキ】は、ニホンスズキ(ラテオラブラクス・ジャポニクス)とタイリクスズキ(ラテオラブラクスsp)の交雑種(日本が大陸から分かれた頃に誕生した交雑種)の子孫であるということが遺伝学的に分かっているそうです。つまり、どちらの特徴も持ち合わせた、どちらにも属さない魚だそうです。

 

 

他には、数年前の話題ですが、絶滅したと思われていた【クニマス】が山梨県西湖で発見されたというニュースがありました。

クニマスは、秋田県田沢湖のみに生息していた日本固有のサーモンですが、田沢湖に温泉の源泉を流入させた結果、田沢湖の水質が極端に酸性化してしまったため絶滅しました。

所変わり、山梨県西湖では昔からからヒメマス漁が行われていますが、ヒメマスを捕っている時に稀に真っ黒のヒメマスが掛かることがありました。しかし、これはヒメマスの黒変種であり、見た目も美しくないため【クロマス】と呼ばれて、獲れてもリリースされていました。

ところが、私が(勝手に)師と仰ぐさかなクンの調査依頼を端緒として、京都大の研究チームが調査した結果、「これはクニマスである」と結論付けました。

昔から当たり前のように獲られていたヒメマスの黒変種クロマスが、実は絶滅したと結論付けられていた【クニマス】だったのです。

 

 

私は今日、疑うことの大切さを改めて実感することになりました。

それにしても、400年も前に疑うことの大切さに気付いたデカルトってすげーな